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今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって
輸血関連感染症の克服に向けて
著者: 松林圭二1
所属機関: 1日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
ページ範囲:P.1592 - P.1598
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●全ての献血血液に対して,B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV),ヒト免疫不全ウイルス(HIV),ヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV-1),ヒトパルボウイルスB19(PVB19),梅毒トレポネーマ(TP)について高感度スクリーニング検査が実施されている.
●検査精度の向上,問診強化や初流血除去,保存前白血球除去の導入,遡及調査の実施などによって,輸血用血液の安全性は極めて高くなったが,依然として輸血感染事例は起きている.
●世界的な交通・流通網が発達した現代においては,温暖化や森林破壊などの影響により,世界各地で発生した新興再興感染症が一気に流行する可能性があり,注視していく必要がある.
●全ての献血血液に対して,B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV),ヒト免疫不全ウイルス(HIV),ヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV-1),ヒトパルボウイルスB19(PVB19),梅毒トレポネーマ(TP)について高感度スクリーニング検査が実施されている.
●検査精度の向上,問診強化や初流血除去,保存前白血球除去の導入,遡及調査の実施などによって,輸血用血液の安全性は極めて高くなったが,依然として輸血感染事例は起きている.
●世界的な交通・流通網が発達した現代においては,温暖化や森林破壊などの影響により,世界各地で発生した新興再興感染症が一気に流行する可能性があり,注視していく必要がある.
参考文献
1)日本赤十字社:ヘモビジランス(http://www.jrc.or.jp/mr/reaction/haemovigilance/)(最終アクセス:2018年8月10日)
2)日本赤十字社:輸血情報 1610-148 輸血用血液製剤との関連性が高いと考えられた感染症症例−2015年−(http://www.jrc.or.jp/mr/relate/info/pdf/yuketsuj_1610-148.pdf)(最終アクセス:2018年8月10日)
3)日本赤十字社:輸血情報 1807-161 輸血用血液製剤との関連性が高いと考えられた感染症症例−2017年−(http://www.jrc.or.jp/mr/relate/info/pdf/yuketsuj_1807_161.pdf)(最終アクセス:2018年8月10日)
4)日本赤十字社:輸血情報 1804-159 輸血用血液製剤の安全対策の導入効果と輸血によるHBV,HCV及びHIV感染のリスク(http://www.jrc.or.jp/mr/relate/info/pdf/yuketsuj_1804_159c.pdf)(最終アクセス:2018年8月10日)
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11)日本赤十字社:輸血情報 1803-158 E型肝炎ウイルス(HEV)感染について(http://www.jrc.or.jp/mr/relate/info/pdf/yuketsuj_1803-158.pdf)(最終アクセス:2018年8月10日)
12)日本赤十字社:平成30年度第1回血液事業部会安全技術調査会資料5 日本赤十字社におけるヘモビジランス 2017(https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000336638.pdf)(最終アクセス:2018年8月10日)
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