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文献概要
検査レポート作成指南・23【最終回】
血管超音波検査編
著者: 佐藤洋1
所属機関: 1関西電力病院臨床検査部
ページ範囲:P.201 - P.213
文献購入ページに移動■序言
血管超音波検査は,血管領域の検査にもかかわらず,美しい診断価値の高い画像を記録したとしても,報告書が適切に書かれていなければ,十分な検査を行ったとはいえない.
■検査報告書を書く前に
わかりやすい報告書を書く前に,まず正しい検査が実施できているということが重要である.
①検査部位の解剖が理解できている,②主治医からの依頼内容が理解できている,③検査結果が自分のなかで十分に理解できている,④診断が正しい,⑤治療法が理解できている,⑥他の画像診断や検査データを検査者自身が読める,⑦正しく装置を扱える,⑧鑑別診断が必要となる疾患を知っている,などの項目をクリアしたうえで,検査や報告書作成に臨んでいただきたい.
血管超音波検査は,血管領域の検査にもかかわらず,美しい診断価値の高い画像を記録したとしても,報告書が適切に書かれていなければ,十分な検査を行ったとはいえない.
■検査報告書を書く前に
わかりやすい報告書を書く前に,まず正しい検査が実施できているということが重要である.
①検査部位の解剖が理解できている,②主治医からの依頼内容が理解できている,③検査結果が自分のなかで十分に理解できている,④診断が正しい,⑤治療法が理解できている,⑥他の画像診断や検査データを検査者自身が読める,⑦正しく装置を扱える,⑧鑑別診断が必要となる疾患を知っている,などの項目をクリアしたうえで,検査や報告書作成に臨んでいただきたい.
参考文献
1)佐藤洋,松尾汎:「Medical Technology」別冊 超音波エキスパート10 血管エコーレポート集,医歯薬出版,2010
2)貴田岡正史,松尾汎,谷口信行,他:超音波による頸動脈病変の標準的評価法.超音波医 36:502-518,2009
3)廣岡芳樹,松尾汎,阿部倫明,他:超音波による腎動脈病変の標準的評価法.超音波医 42:185-200,2015
4)廣岡芳樹,松尾汎,松村誠,他:超音波による大動脈・末梢動脈病変の標準的評価法.超音波医 41:405-414,2014
5)佐藤洋:Fundamental Lesson 撮り方 下肢動脈エコーの撮り方と報告書の記入 私はこうしている.心エコー 6:862-874,2005
6)田中幸子,西上和宏,谷口信行,他:下肢深部静脈血栓症の標準的超音波診断法.超音波医 35:35-44,2008
7)日本診療情報管理学会:日本診療情報管理学会倫理綱領 診療情報の記録指針(2017年3月),2017(http://www.jhim.jp/rinri/index.html)(最終アクセス:2017年12月21日)
8)佐藤洋:検査士が書きたい検査レポート 超音波検査 わかりやすい検査レポートの書き方/略語の使い方,表現法.Vascular Lab 2007年増刊「知りたい」を伝える,「知りたい」に応える表現技術 こう書く! 疾患別・症候別検査レポート,メディカ出版,pp36-42,2007
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