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研究
病理組織標本における波長依存性退色
著者: 富安聡1 三宅康之2 高木翔士2 大田喜孝1 佐藤信也1
所属機関: 1国際医療福祉大学 福岡保健医療学部 医学検査学科 2倉敷芸術科学大学 生命科学部 生命医科学科
ページ範囲:P.214 - P.219
文献購入ページに移動病理診断では,HE染色とともに多くの特殊染色が行われている.染色標本は,保存状態によって退色してしまうことがあり,その原因の1つとして光による影響がよく知られている.そこで,筆者らはHE染色および結合組織染色標本を用いて,さまざまな光負荷条件で退色の原因となる波長を検討した.その結果,全染色標本ともに紫外線B波(UVB,波長302nm付近)による顕著な退色が認められ,退色の主な原因が明らかとなった.
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