文献詳細
文献概要
増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅱ 尿路の検査
腎生検
著者: 平和伸仁1
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター腎臓・高血圧内科/血液浄化療法部
ページ範囲:P.388 - P.391
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腎臓病には,糸球体腎炎,尿細管間質性腎炎,血管炎,膠原病×糖尿病といった全身疾患に伴う腎病変などの様々な病態がある.尿検査や血液検査,免疫検査などにより,二次性の腎臓病の診断に近づくことができるが,確定診断には腎生検が必要になる.また,一次性の糸球体腎炎や間質性腎炎の診断には,腎生検が最も正確な診断方法であり,特に重要である.さらに,腎生検では,病気の確定診断のみならず,その病勢(活動性)や広がり(障害の程度)を把握することができ,これらの結果から患者の予後を推定することもできる.このように,腎生検は,腎臓病の診断にとっても欠くことのできない最も重要な検査の一つである.
腎臓病には,糸球体腎炎,尿細管間質性腎炎,血管炎,膠原病×糖尿病といった全身疾患に伴う腎病変などの様々な病態がある.尿検査や血液検査,免疫検査などにより,二次性の腎臓病の診断に近づくことができるが,確定診断には腎生検が必要になる.また,一次性の糸球体腎炎や間質性腎炎の診断には,腎生検が最も正確な診断方法であり,特に重要である.さらに,腎生検では,病気の確定診断のみならず,その病勢(活動性)や広がり(障害の程度)を把握することができ,これらの結果から患者の予後を推定することもできる.このように,腎生検は,腎臓病の診断にとっても欠くことのできない最も重要な検査の一つである.
参考文献
●日本腎臓学会腎生検検討委員会(編):腎生検ガイドブック 第1章 腎生検の適応と禁忌.日腎会誌 47:73-75,2005(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjnephrol1959/47/2/47_2_73/_pdfなどでも閲覧可能)
●安田隆,平和伸仁,小山雄太(編):臨床腎臓内科学.南山堂,2013
●「腎と透析」編集委員会(編):腎生検・病理診断—臨床と病理の架け橋.腎と透析 82増刊,2017
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