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雑誌詳細

文献概要

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅳ 図式解説

尿沈渣成分と各種要因の関連性

著者: 宿谷賢一1 小山彩世子2 下澤達雄3

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部 2日本大学医学部病態病理学系臨床検査医学分野 3国際医療福祉大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.414 - P.431

 尿沈渣鏡検時には,尿定性検査結果を参照することは周知の事実である.また,近年の尿沈渣検査の結果入力システムではほかの臨床検査結果を同時に参照することが可能で,鏡検時のサポートとして必要不可欠な機能となっている.得られた臨床検査結果と尿沈渣の各種成分の出現を組み合わせて確認することにより,出現する可能性がある成分の見落とし防止につながるだけでなく,推定疾患を大まかに大別することも可能になる.

 本項では,まず基本的な尿沈渣成分について,画像とともに解説する(図1〜33).そのうえで,尿定性検査と臨床化学検査の結果から出現可能性のある尿沈渣成分,そして推定される疾患・病態との関連性を表に示す(表1,2).さらに,各種疾患・病態の典型的な尿沈渣の弱拡大像(弱拡大像1〜23)を併せて提示する.

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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