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文献詳細

雑誌文献

臨床検査62巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅴ 腎疾患 症候群と尿沈渣成分

急性腎炎症候群

著者: 藤乘嗣泰1 大平健弘1 石光俊彦1

所属機関: 1獨協医科大学循環器・腎臓内科

ページ範囲:P.450 - P.451

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代表的な疾患・病態

 扁桃炎・上気道炎などの先行感染後7〜14日の潜伏期の後,血尿,浮腫,高血圧の3症状が急激な経過(日単位)で出現し,一過性の腎機能障害を伴う糸球体腎炎である.

 A群β溶血性連鎖球菌によるものが最も多いが,ほかにブドウ球菌,肺炎球菌や耳下腺炎ウイルス,伝染性単核球症ウイルス,パルボウイルス,コクサッキーなどのウイルス感染でも見られる.IgA(immunoglobulin A)腎症やループス腎炎の一部に急性腎炎症候群様に発症するものがある.

参考文献

●宿谷賢一,藤乗嗣泰,福田覚:尿沈渣の形態学による腎炎の鑑別診断:risk-free renal biopsy.病気の分子形態学(日本臨床分子形態学会編),学際企画,pp205-208,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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