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増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅴ 腎疾患 症候群と尿沈渣成分
急性腎炎症候群
著者: 藤乘嗣泰1 大平健弘1 石光俊彦1
所属機関: 1獨協医科大学循環器・腎臓内科
ページ範囲:P.450 - P.451
文献購入ページに移動扁桃炎・上気道炎などの先行感染後7〜14日の潜伏期の後,血尿,浮腫,高血圧の3症状が急激な経過(日単位)で出現し,一過性の腎機能障害を伴う糸球体腎炎である.
A群β溶血性連鎖球菌によるものが最も多いが,ほかにブドウ球菌,肺炎球菌や耳下腺炎ウイルス,伝染性単核球症ウイルス,パルボウイルス,コクサッキーなどのウイルス感染でも見られる.IgA(immunoglobulin A)腎症やループス腎炎の一部に急性腎炎症候群様に発症するものがある.
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