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文献詳細

雑誌文献

臨床検査62巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅵ 泌尿器疾患 疾患と尿沈渣成分 ①尿路・性器感染症

腎盂腎炎

著者: 山口健哉1 高橋悟1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野

ページ範囲:P.494 - P.496

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病態1)

 腎盂腎炎は,尿路の逆行性細菌感染により惹起される有熱性尿路感染症である.急性単純性と,基礎疾患を合併する複雑性とに分類される.急性単純性腎盂腎炎は性的活動期の女性に好発する.男性患者の腎盂腎炎はすべて複雑性として扱う.先行する膀胱炎症状,発熱や倦怠感などの全身症状,患側の肋骨・脊椎角部圧痛(CVA tenderness)が出現する.原因菌は単純性では大腸菌が約7割を占めるが,複雑性は多岐にわたるため予測することは困難である.

参考文献

1)一般社団法人日本感染症学会,公益社団法人日本化学療法学会JAID/JSC感染症治療ガイド・ガイドライン作成委員会尿路感染症・男性性器感染症ワーキンググループ:JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015 尿路感染症・男性性器感染症.感染症誌 90:1-30,2016
2)一般社団法人日本臨床衛生検査技師会:尿沈渣検査.医学検査 66:18-50,2017
3)山口健哉,高橋悟:各種AKIの特徴と治療—腎後性AKI.腎と透析 83:478-481,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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