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増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅵ 泌尿器疾患 疾患と尿沈渣成分 ①尿路・性器感染症
尿道炎
著者: 関田信之1
所属機関: 1千葉県済生会習志野病院泌尿器科
ページ範囲:P.506 - P.507
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排尿痛と尿道分泌物を症状とする症候群を尿道炎と呼ぶ1).尿道は女性にもあるが,臨床症候を有するのは男性であり,男性症例につく診断名である.尿道炎のほとんどは性感染症(sexually transmitted disease:STD)であり,性的活動期に生じやすい.様々な微生物の感染により発症するが,主な起炎微生物は淋菌とクラミジアである.そのため尿道炎は淋菌性尿道炎,クラミジア性尿道炎,非淋菌性非クラミジア性尿道炎に大別される.
淋菌性尿道炎は感染後2〜7日の潜伏期ののちに発症する.排尿痛を含めた自覚症状が強く,黄白色で膿性の多量の分泌物が特徴である.
排尿痛と尿道分泌物を症状とする症候群を尿道炎と呼ぶ1).尿道は女性にもあるが,臨床症候を有するのは男性であり,男性症例につく診断名である.尿道炎のほとんどは性感染症(sexually transmitted disease:STD)であり,性的活動期に生じやすい.様々な微生物の感染により発症するが,主な起炎微生物は淋菌とクラミジアである.そのため尿道炎は淋菌性尿道炎,クラミジア性尿道炎,非淋菌性非クラミジア性尿道炎に大別される.
淋菌性尿道炎は感染後2〜7日の潜伏期ののちに発症する.排尿痛を含めた自覚症状が強く,黄白色で膿性の多量の分泌物が特徴である.
参考文献
1)日本性感染症学会:性感染症 診断・治療 ガイドライン2016.日性感染症会誌 27:8-9,2016
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