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増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅷ 術後・処置後
尿路変向術後
著者: 久米春喜1 宿谷賢一2
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学分野 2東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.562 - P.564
文献購入ページに移動尿路変向術とは本来膀胱に流入していた尿路を別の場所に変向する手術である.ほとんどは,浸潤性膀胱癌による膀胱全摘除術後の尿路の変向である.放射線照射後,結核,間質性膀胱炎など悪性腫瘍ではないが膀胱に萎縮が起こった,血尿のコントロールが不良である,などの理由で尿路を変向することもある.また,直腸癌や子宮癌など他臓器の癌の浸潤で膀胱摘除が行われることも比較的多い.
尿路変向の主な術式は回腸導管術,自然排尿型代用膀胱,尿管皮膚瘻である.以前は自己導尿型の代用膀胱も作成されていたが,最近ではほとんど見られなくなった(Ⅲ.尿路の処置・手術の項目でも触れられているので参照されたい).
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