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文献概要
増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅷ 術後・処置後
前立腺生検後
著者: 西松寛明1
所属機関: 1同愛記念病院泌尿器科
ページ範囲:P.566 - P.567
文献購入ページに移動前立腺生検後にみられる合併症
前立腺生検の合併症発生時の管理や対策は大切である.本稿では,発生頻度が高く(軽微なものも含めると生検後の40%以上に認められる),尿沈渣所見からその発生を察知できる合併症として,血尿について述べる.なお,発生頻度が最も高い合併症は感染であり,生検前の予防的抗菌薬投与が推奨されている.しかし,近年の多剤耐性菌増加に伴う経直腸生検後の感染症合併症への対策が課題とされている.
前立腺生検の合併症発生時の管理や対策は大切である.本稿では,発生頻度が高く(軽微なものも含めると生検後の40%以上に認められる),尿沈渣所見からその発生を察知できる合併症として,血尿について述べる.なお,発生頻度が最も高い合併症は感染であり,生検前の予防的抗菌薬投与が推奨されている.しかし,近年の多剤耐性菌増加に伴う経直腸生検後の感染症合併症への対策が課題とされている.
参考文献
●Zaytoun OM, Anil T, Moussa AS, et al:Morbidity of prostate biopsy after simplified versus complex preparation protocols: assessment of risk factors. Urology 77:910-914,2011
●日本泌尿器科学会(編):前立腺がん検診ガイドライン2010年増補版,金原出版,2010
●血尿診断ガイドライン編集委員会(編):血尿診断ガイドライン2013,ライフサイエンス出版,2013
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