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文献詳細

雑誌文献

臨床検査62巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック Ⅷ 術後・処置後

化学療法後

著者: 川本進也1 小関紀之2

所属機関: 1獨協医科大学埼玉医療センター腎臓内科 2獨協医科大学埼玉医療センター臨床検査部

ページ範囲:P.570 - P.571

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病態

尿細管機能障害(腎細胞への直接作用)1)

 抗癌剤やその代謝物による尿細管への直接的な障害であり,主なものにシスプラチンやイホスファミドなどが挙げられる.代表的なシスプラチンは静脈内投与後,2時間程度で血漿蛋白と結合するが,非結合シスプラチンは糸球体で濾過され近位尿細管へ移行し,尿細管壊死を引き起こす.このため,尿中シスプラチン濃度を低くするには水分負荷と利尿剤の使用が有用である.

参考文献

1)松原雄,柳田素子:【Onco-nephrology】Overview.日腎会誌 59:590-593,2017
2)福原傑:高カルシウム血症と腫瘍崩壊症候群.日腎会誌 59:598-605,2017
3)八木靖二,友田美穂子,上東野誉司美,他:尿中異型細胞はどのように報告するか.Med Technol 39:897-903,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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