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生理検査道場・5
聴力検査① 判読手順と異常値メカニズム
著者: 杉尾雄一郎1
所属機関: 1関東労災病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.1092 - P.1098
文献購入ページに移動はじめに
聴覚に関する検査は“聴覚検査”と呼ぶべきであるが,その内容は膨大である.日常臨床の場で“聴力検査”といえば,一般的にはオージオメータを用いた純音聴力検査(以下,聴検)のことを指す.聴検は耳科診療において最も施行される頻度の高い聴覚検査であり,検査を行う者は手際よく施行しなければならない.その結果を検討し最終的に診断を下すのは医師の仕事であるが,検査を行う者には,検査が正しく施行されたか,得られた結果が妥当なものであるのかを,常に検討する姿勢が求められる.
本稿では聴検を行う際に念頭に置くべき事項について概説する.
聴覚に関する検査は“聴覚検査”と呼ぶべきであるが,その内容は膨大である.日常臨床の場で“聴力検査”といえば,一般的にはオージオメータを用いた純音聴力検査(以下,聴検)のことを指す.聴検は耳科診療において最も施行される頻度の高い聴覚検査であり,検査を行う者は手際よく施行しなければならない.その結果を検討し最終的に診断を下すのは医師の仕事であるが,検査を行う者には,検査が正しく施行されたか,得られた結果が妥当なものであるのかを,常に検討する姿勢が求められる.
本稿では聴検を行う際に念頭に置くべき事項について概説する.
参考文献
1)日本聴覚医学会(編):純音聴力検査.聴覚検査の実際 改訂4版,南山堂,pp48-62,2017
2)小寺一興,村井和夫,朝隈真一郎:「日本聴覚医学会聴覚検査法」の制定について 日本聴覚医学会聴覚検査法 1.オージオメータによる純音聴力(閾値)レベル測定法(2008).Audiol Jpn 51:241-249,2008
3)石川浩太郎:純音聴力検査とマスキング.耳鼻・頭頸外科 88:373-378,2016
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