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今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
先制医療—先制医療を実現するために望まれる診断システム
著者: 齋藤邦明12
所属機関: 1藤田医科大学大学院医療科学専攻病態制御解析学/先進診断システム探索研究部門 2京都大学大学院医学研究科人間健康科学専攻
ページ範囲:P.6 - P.11
文献購入ページに移動●先制医療とは,バイオマーカーを用いることで,高い精度で発症予測・診断を行い,発症前の適切な時期に治療的介入して発症を予防,あるいは遅らせる新しい医療のパラダイムシフトである.
●先制医療の実現には,生体の異常を健常と疾患の二元的な病態概念から切り離し,全身の健康状態の推移を健常,不健康(疾患予備群),軽症,重症のように連続的な病態として捉える必要がある.
●先制医療には,不健康状態を客観的に判断し新しく発症前診断(先制診断)できるシステムの開発が必須であり,品質保証されたバイオリソースの系統保存と個々人の正確な個人健康・医療情報を含んだビックデータの活用が重要である.
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