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今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値
抗血栓薬
著者: 森田隆雄1 矢坂正弘1
所属機関: 1国立病院機構九州医療センター脳血管センター脳血管・神経内科
ページ範囲:P.60 - P.67
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●ワルファリンの指標にはプロトロンビン時間-国際標準化比(PT-INR)を用いる.非弁膜症性心房細動の場合,治療域は,70歳以上では1.6〜2.6,70歳未満では2.0〜3.0である.他の多くの血栓塞栓症の予防では,2.0〜3.0の治療域が用いられる.
●ヘパリンの指標には活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が用いられる.前値と比較して,1.5〜2.5倍(もしくは2.0倍)を目標にする.
●ダビガトランに対しては,APTTと希釈トロンビン時間が有用である.APTTはトラフでもピークでも60秒ないしは70秒を超えないことを目安とする.
●Ⅹa阻害薬療法中にPT-INRが変動しうるが,その意味づけは明らかではない.抗Ⅹa活性が各Ⅹa阻害薬の血中濃度と高い相関を示すことから,抗Ⅹa活性測定の意義に関する今後の研究が期待される.
●ワルファリンの指標にはプロトロンビン時間-国際標準化比(PT-INR)を用いる.非弁膜症性心房細動の場合,治療域は,70歳以上では1.6〜2.6,70歳未満では2.0〜3.0である.他の多くの血栓塞栓症の予防では,2.0〜3.0の治療域が用いられる.
●ヘパリンの指標には活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が用いられる.前値と比較して,1.5〜2.5倍(もしくは2.0倍)を目標にする.
●ダビガトランに対しては,APTTと希釈トロンビン時間が有用である.APTTはトラフでもピークでも60秒ないしは70秒を超えないことを目安とする.
●Ⅹa阻害薬療法中にPT-INRが変動しうるが,その意味づけは明らかではない.抗Ⅹa活性が各Ⅹa阻害薬の血中濃度と高い相関を示すことから,抗Ⅹa活性測定の意義に関する今後の研究が期待される.
参考文献
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