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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻10号

2019年10月発行

文献概要

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック Part.3 5章 技術的要求事項 5.1 要員

病理検査からみた「5.1 要員」

著者: 阿部仁1

所属機関: 1千葉科学大学危機管理学部保健医療学科

ページ範囲:P.1123 - P.1125

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 病理検査室は他の検査室と異なり,医師と臨床検査技師が協力しながら病理標本を作製し,病理医によって病理診断結果が顧客(患者と臨床医)に提供される.ISO15189ではすべての要員に対しての記録を維持管理することが要求されていることから,臨床検査技師とともに病理医もISO15189の規約に含まれることになる.要員の資格は“職務規定”などに文書化され,それに従い新規採用及び要員に対してトレーニング(教育・訓練)が提供され,その記録が残されていなければならない.

 病理標本作製の各工程,細胞診標本の作製工程,細胞検査士有資格者では細胞判定能力,迅速診断標本作製では未固定検体取扱いからけがや感染など不測の事態への緊急対応能力の有無について,自施設で確立された評価基準項目に従って各要員のスキルマップを作成して力量の評価が行われる.これらの教育や力量評価などの記録が文書として残され維持管理されていることが重要である.

参考文献

●日本適合性認定協会:「認定の基準」についての指針—臨床検査室— JAB RM300:2014 第3版,日本適合性認定協会,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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