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増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック Part.3 5章 技術的要求事項 5.4 検査前プロセス
生理検査からみた「5.4 検査前プロセス」
著者: 情野千文1 三木未佳1
所属機関: 1東北大学病院生理検査センター
ページ範囲:P.1194 - P.1198
文献購入ページに移動 「5.4 検査前プロセス」として,生理検査では“患者が検査前の注意事項を守った状態で検査に臨む”ことが検査結果の妥当性を確実にするための“検査前活動”の主体であり,文書化された手順とその情報を有していることが要求されている.しかし,実際に患者に検査前の注意事項や検査の説明をすることが多いのは,医師・看護師である.検査に必要な情報は検査室から発信される.情報や指示は受取り手(患者及び利用者)にとって理解しやすく入手しやすいこと,つまり相手が“利用できること”が重要である.発信するだけではなく,利用できる状況であるかどうかという目線でシステムを構築する(表1).又,生理検査においてはこの項の“サンプル(試料)”を“患者”と読み替えて考えていくと理解しやすい.
参考文献
1)ISO15189:2012:臨床検査室—品質と能力に関する要求事項 第3版(英和対訳版),日本規格協会,2012
●日本適合性認定協会:「認定の基準」についての指針—臨床検査室— JAB RM300:2014第3版,日本適合性認定協会,2014
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