文献詳細
文献概要
増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック Part.3 5章 技術的要求事項 5.7 検査後プロセス
病理検査からみた「5.7 検査後プロセス」
著者: 廣井禎之1
所属機関: 1新渡戸文化短期大学臨床検査学科病理学
ページ範囲:P.1250 - P.1251
文献購入ページに移動 「5.7 検査後プロセス」には,結果のレビューと臨床サンプル(試料)の保存,保持及び廃棄に関する内容が要求事項として挙げられている.結果のレビューは結果の報告前に検査結果をレビューし,正確性,精密性の確認を行うことが大切である.病理検査における臨床サンプル(試料)は生検や手術例の切除組織及び細胞診検体である.これらは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)1)において,感染性廃棄物に分類されており,法的に取扱いが決められている.又,病理・細胞診標本は,診療に関する諸記録とみなすべきであり,一定期間,病院ないし施設で保管の義務を有する.
参考文献
1)環境省:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法),2017
2)ISO15189:2012:臨床検査室—品質と能力に関する要求事項 第3版(英和対訳版),日本規格協会,2012
3)日本病理学会理事会・倫理委員会:患者に由来する病理検体の保管・管理・利用に関する日本病理学会倫理委員会の見解,2015
4)日本病理学会倫理委員会:患者の病理検体(生検・細胞診・手術標本)の取扱い指針,2005
掲載誌情報