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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻10号

2019年10月発行

文献概要

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック Part.3 5章 技術的要求事項 5.8&5.9 結果の報告

微生物検査からみた「5.8&5.9 結果の報告」

著者: 山田幸司1 小森敏明2

所属機関: 1京都府立医科大学附属病院医療技術部臨床検査技術課 2長浜バイオ大学フロンティアバイオサイエンス学科臨床検査学コース

ページ範囲:P.1254 - P.1257

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 微生物検査の結果報告では,考慮しなければならない注意点がある.まず,採取された検体の質が検査結果に与える影響が大きい.次に,塗抹検査や同定検査,薬剤感受性検査などの工程ごとに報告が発生する.さらに,検査したすべてを報告するのではなく,疾患,感染部位,使用抗菌薬を考慮し,選択的な報告が必要となる.これらの注意点を踏まえて,微生物検査結果報告システムを構築するためには検査結果の利用者,すなわち依頼医,感染症科医師,感染対策部,薬剤部などの関連部門との連携や協議が必要不可欠である.又,結果報告システム構築後も,検査結果が診断や治療に正しく利用されているかの継続的な検証と報告システムの改善が欠かせない.

参考文献

1)Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI): Performance standards for antimicrobial susceptibility testing, 29th ed, CLSI supplement M100, CLSI, Wayne PA, 2019
●ISO15189:2012:臨床検査室—品質と能力に関する要求事項 第3版(英和対訳版),日本規格協会,2012
●日本臨床衛生検査技師会(編):臨床検査部門 品質マネジメントシステム構築教本,日本臨床検査技師会図書発行企画委員会,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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