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検査説明Q&A・44
自己抗体保有患者に対し,どのような検査をして赤血球製剤を選択すればよいでしょうか?
著者: 森山昌彦1
所属機関: 1がん・感染症センター都立駒込病院輸血・細胞治療科
ページ範囲:P.1379 - P.1383
文献購入ページに移動■自己免疫性溶血性貧血(AIHA)か非AIHAかの確認
貧血のうち自己抗体を保有し,溶血所見が認められる場合は自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia:AIHA)と呼ばれる.また,自己抗体を保有していても溶血所見を示さずにいる非AIHAのような患者も存在する.自己抗体保有患者の輸血用赤血球製剤を選択するうえでは,はじめに溶血所見の有無(表1)1),血漿(血清)中の同種抗体の有無を確認することが重要である(表2)2).
貧血のうち自己抗体を保有し,溶血所見が認められる場合は自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia:AIHA)と呼ばれる.また,自己抗体を保有していても溶血所見を示さずにいる非AIHAのような患者も存在する.自己抗体保有患者の輸血用赤血球製剤を選択するうえでは,はじめに溶血所見の有無(表1)1),血漿(血清)中の同種抗体の有無を確認することが重要である(表2)2).
参考文献
1)厚生労働省:厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業) 特発性造血障害に関する調査研究班(平成16年度改訂)(http://www.jichi.ac.jp/zoketsushogaihan/saisyu.pdf)(最終アクセス:2019年9月17日)
2)奥田誠,竹下明裕,安田広康,他:赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂2版).日輸血細胞治療会誌 62:651-663,2016
3)日本臨床衛生検査技師会(監):JAMT技術教本シリーズ 輸血・移植検査技術教本,丸善出版,2016
1)前田平生,大戸斉,岡崎仁(編):輸血学 改訂第4版,中外医学社,2018
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