臨床検査63巻2号

2019年02月発行

今月の特集1 てんかんup to date

てんかんセンター—東京大学医学部附属病院の現況と課題

著者： 湯本真人¹

所属機関： ¹東京大学医学部附属病院てんかんセンター

ページ範囲：P.156 - P.159

Point

●わが国における“てんかんセンター”にはさまざまな様態（形態）の施設が含まれ，その規模や地域の特殊性により求められる機能はさまざまである．

●東京大学医学部附属病院では2016年10月にてんかんセンター開設，2017年1月にてんかんセンター初診外来が開始されたが，以降てんかん初診患者件数は倍増している．

●てんかんセンター症例検討会は，単科ごとの症例検討会では得られない貴重な情報共有の機会であり，医療者間の知識の平準化や若手教育に役立っている．

●今後の課題としては，地域医療連携，若手医師・コメディカルの教育，関連検査の高精度化・標準化などが挙げられる．

参考文献

1）全国てんかんセンター協議会：全国てんかんセンター協議会とは（http://epilepsycenter.jp/）（最終アクセス：2018年12月4日）

2）佐藤敦志，柿本優，森貴幸，他：多診療科連携の場としてのてんかんセンターを活用した成人移行の取り組み．第52回日本てんかん学会学術集会（抄録），2018

3）参議院：議案情報　第193回国会（常会）「医療法等の一部を改正する法律案」関連資料（http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/193/meisai/m19303193057.htm）（最終アクセス：2018年12月11日）