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雑誌詳細

文献概要

今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

被災地での臨床検査技師による人的支援

著者: 長沢光章12

所属機関: 1国際医療福祉大学成田保健医療学部医学検査学科 2一般社団法人日本臨床衛生検査技師会

ページ範囲:P.180 - P.185

Point

●震災に備え,災害対応マニュアルの作成や見直しとともに,事前準備として,事業継続計画(BCP)の策定がクローズアップされている.

●臨床検査技師の臨床検査に対する人的支援としては,所属団体や技師会・学会の組織の一員としてチームを組み,被災地自治体対策本部との連携により活動すべきである.

●長期の避難所生活における深部静脈血栓症(DVT)の検診のために,医師らと下肢静脈エコー検査に関するチームを組み,臨床検査技師が実施する.

参考文献

1)板橋匠美,千葉寛,阿部香代子,他:大規模災害時に必要とされるDVT検診の診断アルゴリズム.医学検査 66:449-462,2017
2)日本臨床検査医学会:東日本大震災における臨床検査支援活動—記録と提言,2012(http://uys.me/earthquake/_SWF_Window.html)(最終アクセス:2018年12月11日)
3)賀来満夫,長沢光章:検査部の震災後対応と復興.東日本大震災:東北大学病院記録集(東北大学病院東日本大震災記録集編纂委員会編),東北大学病院,pp155-157,2012
4)植田信策,榛沢和彦,柴田宗一:東日本大震災後の深部静脈血栓症(DVT)〜宮城県石巻地域での1年間の検診の総括.静脈学 24:380-384,2013
5)橋本洋一郎:熊本地震とKEEP project,Medical Tribune,2016(https://medical-tribune.co.jp/news/2016/0602503656)(最終アクセス:2018年12月11日)
6)日本臨床衛生検査技師会:災害時支援対策マニュアル,2017(http://www.jamt.or.jp/data/asset/docs/日臨技災害時支援対策マニュアル(最終)20160316.pdf)(最終アクセス:2018年12月11日)
7)日本臨床衛生検査技師会:日臨技DVT 検診マニュアル Ver.1,2016(http://www.jamt.or.jp/disaster_support/docs/★DVT検診マニュアル.pdf)(最終アクセス:2018年12月11日)

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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