文献詳細
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から
被災地での臨床検査支援体制の構築
著者: 松井啓隆1 池田勝義2
所属機関: 1熊本大学大学院生命科学研究部臨床病態解析学分野 2熊本保健科学大学保健科学部医学検査学科
ページ範囲:P.186 - P.190
文献概要
●熊本地震では,日本臨床検査医学会が結成した熊本地震対策委員会が支援活動を実施した.この活動では,被災地に必要な機器や試薬が取りまとめられ,リクエストベースで被災地に支援物資が貸与・提供された.
●被災側では,情報を集約し,支援のリクエストを取りまとめることが重要である.複数のチャンネルからリクエストが発信されるよりも,チャンネルを絞り,できる限り整理された支援要請がなされるのが望ましい.
●平時から地域の連携を図り,災害発生時には速やかに相互支援・復旧体制に移行する必要がある.情報を正確かつ速やかに集約するためにも,普段から行政や関連団体が意思疎通しておくことが求められる.
参考文献
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