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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻2号

2019年02月発行

文献概要

生理検査道場・9

眼底検査① 判読手順と異常のメカニズム

著者: 小沢洋子1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.209 - P.212

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はじめに

 眼球はカメラにたとえられ,角膜・瞳孔・水晶体(レンズ)を通過した光は網膜に集められ,結像する(図1)1).網膜でまず光に反応するのは光受容体でありニューロンである網膜視細胞であり,それが2次ニューロン,および3次ニューロンである網膜神経節細胞を介して脳に伝えられると,視覚を形成する.眼底検査では,瞳孔を通じて眼内に光を入れることで,主に網膜神経組織と栄養血管網の変化を観察する.また,網膜のさらに奥には脈絡膜という血管が豊富な結合組織があるため,網膜を通してみえる脈絡膜の変化を観察する場合もある.

参考文献

1)日本眼科学会:網膜剝離(http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_hakuri.jsp)(最終アクセス:2018年10月25日)
2)Wong TY, Mitchell P:The eye in hypertension. Lancet 369:425-435,2007
3)Yasuda M, Kiyohara Y, Arakawa S, et al:Prevalence and systemic risk factors for retinal vein occlusion in a general Japanese population: the Hisayama study. Invest Ophthalmol Vis Sci 51:3205-3209,2010
4)Iwase A, Suzuki Y, Araie M, et al:The prevalence of primary open-angle glaucoma in Japanese: the Tajimi Study. Ophthalmology 111:1641-1648,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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