増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
3章 消化器疾患
文献概要
アルコール性肝障害とは,長期にわたる過剰の飲酒(1日平均純エタノール男性60g,女性40g以上の飲酒)が肝障害の主な原因と考えられる病態で,禁酒により,血清アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST),アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)およびγ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT)〔γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)〕値が明らかに改善するものを指す.単一所見でアルコール性肝障害の診断を確定するような有力な血液検査は存在せず,種々の指標を組み合わせて診断に至ることになる.病型としては,アルコール性脂肪肝,アルコール性肝炎,アルコール性肝線維症,アルコール性肝硬変,アルコール性肝細胞癌があり,脂肪肝や肝硬変の診断に加え,肝細胞癌の診断に画像検査が重要である.
参考文献
掲載誌情報