増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
5章 呼吸器疾患
文献概要
ニューモシスティス肺炎(PCP)は,真菌の一種であるPneumocystis jiroveciiを病原体とする,免疫不全のある宿主に発症する日和見感染症である.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者における代表的な肺炎であるが,ステロイドや免疫抑制剤,抗癌剤使用患者,生物学的製剤使用,血液腫瘍,移植患者など種々の免疫抑制状態が発症の危険因子となる.
発熱や乾性咳嗽,呼吸困難が主な臨床症状であり,胸部X線では肺野にびまん性に広がるすりガラス陰影が特徴である.死亡率はHIV症例で約10%,非HIV症例で約30〜40%とされており,早期発見,治療が必要となる.
参考文献
掲載誌情報