増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
11章 感染性疾患・寄生動物疾患
文献概要
マラリアは世界の80カ国に流行し,罹患者は年間2億1,900万人,死亡者は43万5,000人と報告されている〔世界保健機関(WHO):2018年〕.わが国の輸入マラリア患者数は,年間61例(2017年)である.感染症法上の確定診断は,血液塗抹Giemsa染色標本(薄層が望ましい)を顕微鏡下に観察し,赤血球に感染したマラリア原虫を検出するか,末梢血液からDNAを抽出し,原虫の種特異的プライマーを用いたPCR法によると定められている.濾紙クロマトグラフィーによる迅速診断キットが世界では標準化されているが,わが国では臨床診断法として認可されていない.
参考文献
掲載誌情報