増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
14章 小児疾患
文献概要
肥厚性幽門狭窄症(以下,本症)は,胃幽門部の筋層(主に輪状筋)が進行性に肥厚し,幽門管が狭くなることで,胃内容の通過障害をきたす疾患である.乳児期に多く,生後2〜3週ごろより症状が出現する.病状の進行により噴水状の嘔吐(非胆汁性)となり,頻回に胃内容や胃液を嘔吐するため脱水となっていることが多い.血液検査では血清クロールイオンの低下と,それに伴う代謝性アルカローシスを呈する.
本症が疑われた場合,その診断は,触診で肥厚した幽門部を(オリーブ様)腫瘤として捉えることとされてきたが,実際の臨床の場では,幽門部の肥厚が非侵襲的に確認できる腹部超音波検査による診断が主流になっている.
参考文献
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