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今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
扉
著者: 関谷紀貴1
所属機関: 1がん・感染症センター都立駒込病院感染制御科・臨床検査科
ページ範囲:P.573 - P.573
文献購入ページに移動 1981年の症例報告から約40年が経過したHIV感染症は,抗レトロウイルス療法(ART)の進歩により長期予後の大幅な改善が得られた一方で,時代とともに優先すべき課題が変化してきています.また,累積患者数は経年的に増加しており,HIV感染症に触れる機会が少ない医療機関においても,一般診療として対応可能な検査・治療・フォローアップに関連する知識を整理しておくことは重要です.
今回の特集では,現在のHIV感染症を取り巻く状況と問題点の概要を理解し,依頼された検査の背景と意図,基礎知識の再確認を目的にしています.
疫学,診断と耐性検査,AIDS指標疾患,予防の項は,疾患および検査の全体像と予防に関する近年の状況を整理していただくうえで大変有用です.また,慢性期合併症で取り上げた悪性腫瘍,糖尿病・内分泌代謝異常,慢性腎臓病の3点は,一般診療と共通する部分に加え,HIV感染症に合併した場合の特徴にご注目いただければ幸いです.HIV感染症を有する患者の検査実施に際し,臨床現場との効果的なコミュニケーションを行う一助となることを願っています.
今回の特集では,現在のHIV感染症を取り巻く状況と問題点の概要を理解し,依頼された検査の背景と意図,基礎知識の再確認を目的にしています.
疫学,診断と耐性検査,AIDS指標疾患,予防の項は,疾患および検査の全体像と予防に関する近年の状況を整理していただくうえで大変有用です.また,慢性期合併症で取り上げた悪性腫瘍,糖尿病・内分泌代謝異常,慢性腎臓病の3点は,一般診療と共通する部分に加え,HIV感染症に合併した場合の特徴にご注目いただければ幸いです.HIV感染症を有する患者の検査実施に際し,臨床現場との効果的なコミュニケーションを行う一助となることを願っています.
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