文献詳細
文献概要
研究
外毛根鞘性囊腫の超音波像の検討
著者: 岡﨑陽子1 織田寛子1 吉岡辰泰1 奥田英裕1 勝俣道夫2
所属機関: 1NTT東日本伊豆病院臨床検査室 2NTT東日本伊豆病院皮膚科
ページ範囲:P.670 - P.676
文献購入ページに移動外毛根鞘性囊腫(TC)は比較的まれな囊腫で,その大部分が被髪頭部に発生することが知られている.今回3例の超音波像と病理組織像を対比することができたため,超音波像の特徴について報告する.超音波検査では3例とも,皮下組織内に境界明瞭,辺縁整の後方エコー増強した低〜無エコー腫瘤を認め,内部に高エコースポットを認めた.病理組織において3例ともTCと診断され,石灰沈着を認めた.超音波検査における石灰化の有無,開口部の有無が,表皮囊腫との鑑別に有用と思われる.
参考文献
掲載誌情報