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今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集
検査(ライブラリー作製,次世代シークエンサー)に関する用語
著者: 赤羽俊章1
所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍学講座病理学分野
ページ範囲:P.934 - P.939
文献購入ページに移動ターゲットシークエンス
ターゲットシークエンスは,その名の通り,目的の遺伝子であるターゲットに読む範囲を限定し,DNA配列を決定する手法のことである.ターゲットエンリッチメントとも呼ばれる.標的領域のDNAを増幅し配列を決定する,という意味で理解していただいて差し支えない.領域を絞ることで,その領域のみを深く読めること(high depth)から,感度を上げて変異を検出することができるようになり,結果の信頼性が上がる.ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)検体由来のDNAなど,固定後修飾,核酸断片化が進行しているようなサンプルを使用する場合,high depthに解析し,検出した変異の信頼性を得ることが重要である.また,読む遺伝子領域の長さと解析コストは比例するが,複数サンプルの特定領域のDNA配列を読むことで低コスト,ハイスループットの解析が可能になる.
ターゲットシークエンスにはいくつかの手法があり,現在多く使われているものとして,
・アンプリコンシークエンス法
・キャプチャーシークエンス法
・アンプリコンシークエンス/分子バーコード法
がある.
ターゲットシークエンスは,その名の通り,目的の遺伝子であるターゲットに読む範囲を限定し,DNA配列を決定する手法のことである.ターゲットエンリッチメントとも呼ばれる.標的領域のDNAを増幅し配列を決定する,という意味で理解していただいて差し支えない.領域を絞ることで,その領域のみを深く読めること(high depth)から,感度を上げて変異を検出することができるようになり,結果の信頼性が上がる.ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)検体由来のDNAなど,固定後修飾,核酸断片化が進行しているようなサンプルを使用する場合,high depthに解析し,検出した変異の信頼性を得ることが重要である.また,読む遺伝子領域の長さと解析コストは比例するが,複数サンプルの特定領域のDNA配列を読むことで低コスト,ハイスループットの解析が可能になる.
ターゲットシークエンスにはいくつかの手法があり,現在多く使われているものとして,
・アンプリコンシークエンス法
・キャプチャーシークエンス法
・アンプリコンシークエンス/分子バーコード法
がある.
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