臨床検査が広く利用されている分野として,医療における利用以外に健康診断(健診)や人間ドックがあります.しかし,健診や人間ドックにおける臨床検査の目的は健康状態のスクリーニングであり,一般の医療とは視点がやや異なっています.基本的に健康人(とみられる人)を対象とする健診・人間ドックでは,検査値異常がみられた場合の考え方も,一般の医療とはやや異なる場合があり,どのように対処すべきか迷うことも多いと思われます.本特集では,健診や人間ドックにおいて検査異常がみられた場合の考え方や対処法について,専門家の視点から解説していただきました.
健診や人間ドックの現場で臨床検査に携わっている方も数多くいらっしゃると思います.そのような場面で検査値異常を認めた場合,その考え方や対処に関し,本特集を参考にしていただければ幸いです.