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今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
免疫チェックポイント阻害薬使用におけるチーム医療の重要性と課題
著者: 門野岳史1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学皮膚科
ページ範囲:P.26 - P.31
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●免疫チェックポイント阻害薬は多くのがん種に用いられる画期的な薬剤であるが,その反面,免疫関連有害事象(irAE)という独特な副作用が高頻度に出現する.
●免疫チェックポイント阻害薬を使用する際は適応をよく吟味したうえで,事前にirAEを念頭に置いた検査を行い,投薬可能かどうかの判断を適切に行う.
●irAEは全身のあらゆる臓器に生じうるため,ほとんどの診療科が携わる必要があり,早期発見には医師のみでなく,看護師・薬剤師・患者・患者家族などがチームとして協力することが大切である.
●irAEのマネジメントにあたっては,病院全体としての取り組みが必要であり,診療各科が協力するとともに多職種連携を行い,また情報を共有することが重要である.
●免疫チェックポイント阻害薬は多くのがん種に用いられる画期的な薬剤であるが,その反面,免疫関連有害事象(irAE)という独特な副作用が高頻度に出現する.
●免疫チェックポイント阻害薬を使用する際は適応をよく吟味したうえで,事前にirAEを念頭に置いた検査を行い,投薬可能かどうかの判断を適切に行う.
●irAEは全身のあらゆる臓器に生じうるため,ほとんどの診療科が携わる必要があり,早期発見には医師のみでなく,看護師・薬剤師・患者・患者家族などがチームとして協力することが大切である.
●irAEのマネジメントにあたっては,病院全体としての取り組みが必要であり,診療各科が協力するとともに多職種連携を行い,また情報を共有することが重要である.
参考文献
1)Freeman-Keller M, Kim Y, Cronin H, et al:Nivolumab in Resected and Unresectable Metastatic Melanoma: Characteristics of Immune-Related Adverse Events and Association with Outcomes. Clin Cancer Res 22:886-894,2016
2)Baden MY, Imagawa A, Abiru N, et al:Characteristics and clinical course of type 1 diabetes mellitus related to anti-programmed cell death-1 therapy. Diabetol Int 10:58-66,2018
3)鈴木重明:免疫チェックポイント阻害薬による重症筋無力症.臨神生 46:101-104,2018
4)Robert C, Long GV, Brady B, et al:Nivolumab in previously untreated melanoma without BRAF mutation. N Engl J Med 372:320-330,2015
5)Robert C, Schachter J, Long GV, et al:Pembrolizumab versus Ipilimumab in Advanced Melanoma. N Engl J Med 372:2521-2532,2015
6)Larkin J, Chiarion-Sileni V, Gonzalez R, et al:Combined Nivolumab and Ipilimumab or Monotherapy in Untreated Melanoma. N Engl J Med 373:23-34,2015
7)岩間信太郎,有馬寛:免疫チェックポイント阻害剤による内分泌副作用の臨床とそのメカニズム.日臨免疫会誌 40:90-94,2017
8)福島聡:免疫チェックポイント阻害剤による有害事象.日臨免疫会誌 39:30-36,2016
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