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文献詳細

雑誌文献

臨床検査64巻1号

2020年01月発行

文献概要

今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

呼吸機能検査

著者: 宮澤義1

所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.81 - P.89

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Point

●上気道閉塞を疑う場合は呼気・吸気フローボリューム(FV)曲線を測定して,胸郭外・胸郭内および固定性上気道閉塞を判断する.

●慢性閉塞性肺疾患(COPD)は著しい不均等分布肺により肺拡散能力(DLCO)が異常低下を示す場合がある.

●肥満や痩身の患者では予測値との不一致が起こる場合がある.

●低肺気量の症例は測定できない検査がある.

●小児気管支喘息の軽症例の診断は1秒率(FEV1%)よりFV曲線のパターンや最大呼気中間流量(MMF)が有用である.

参考文献

1)白石透:上気道閉塞.Medicina 18:2064-2067,1981
2)宮澤義,倉井順子,工藤聰江,他:不均等肺における息止め時間延長による気相内拡散の是正の試み.医学検査 44:632,1995
3)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):呼吸機能検査ガイドライン—スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力,メディカルレビュー社,2004
4)Grimby G, Soderholm B:Static lung volumes and maximum voluntary ventilation in adults with a note on physical fitness. Acta Med Scand 173:199,1963
5)Burrows B, Kasik JE, Niden AH, et al:Clinical usefulness of the single-breath pulmonary diff sing capacity measurements in patients with pulmonary tuberculosis. Amer Rev Resp 84:807,1961
6)宮澤義:呼吸機能検査の現状と最新検査の話題.臨病理 61:1054-1059,2013
7)宮澤義:クロージングボリューム.臨検 61:1184-1192,2017
8)日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会(監),「喘息予防・管理ガイドライン2018」作成委員:喘息予防・管理ガイドライン2018,協和企画,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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