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検査説明Q&A・46
腫瘍マーカーの非特異反応について教えてください
著者: 阿部正樹1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属第三病院中央検査部
ページ範囲:P.90 - P.95
文献購入ページに移動■非特異反応の発生
非特異反応とは,何らかの生体成分が試薬や採血管成分などと反応し,目的とする抗原抗体反応以外の反応を引き起こし,病態とかけ離れた測定値を示す現象である.その多くは初回値と希釈再検値との乖離,臨床側からの指摘など,偶発的に見いだされる場合が多い.
今回のテーマである腫瘍マーカーにおける非特異反応の発生頻度は,がん研究会有明病院における腫瘍マーカー13項目での10年間の依頼検体2,725,205件を用いた検討から,検査現場で発見できた事例数として項目ごとに0.0008〜0.0970%と報告されている1).また,その原因は異好抗体の関与が最も多く,免疫グロブリン(immunoglobulin:Ig)クラスはIgMが多いとのことであった.このように発生頻度は低いながらも非特異反応は現在でも発生し,結果の解釈を誤らせ患者に不利益を被らせる可能性がある.
非特異反応とは,何らかの生体成分が試薬や採血管成分などと反応し,目的とする抗原抗体反応以外の反応を引き起こし,病態とかけ離れた測定値を示す現象である.その多くは初回値と希釈再検値との乖離,臨床側からの指摘など,偶発的に見いだされる場合が多い.
今回のテーマである腫瘍マーカーにおける非特異反応の発生頻度は,がん研究会有明病院における腫瘍マーカー13項目での10年間の依頼検体2,725,205件を用いた検討から,検査現場で発見できた事例数として項目ごとに0.0008〜0.0970%と報告されている1).また,その原因は異好抗体の関与が最も多く,免疫グロブリン(immunoglobulin:Ig)クラスはIgMが多いとのことであった.このように発生頻度は低いながらも非特異反応は現在でも発生し,結果の解釈を誤らせ患者に不利益を被らせる可能性がある.
参考文献
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