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今月の特集1 やっぱり大事なCRP
扉
著者: 山田俊幸1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.937 - P.937
文献購入ページに移動 タイトルの「やっぱり大事な」には,ちょっと奇異な印象を受けられるかもしれません.CRPは,特にわが国においてはかなり頻繁に検査されている炎症マーカーであり,その地位は十分に確立されています.しかし,患者をよく診ずにCRPを過信することをいさめるためでしょうか,感染症の専門家から“CRP不要論”が提唱されたことがありました.もちろん,臨床検査はすべからく意義があって世に出てきたもので,要はその長所短所をよく理解して使用すればよいことは論をまちません.大まかには,炎症に特異性が高く,重症度をよく表現することが長所で,病態をやや遅れて反映することが短所です.そのあたりは項目1「CRPなどの急性期蛋白の産生機序」を読むとよく理解できます.
本特集では,その他にも,感染症,膠原病,生活習慣病におけるCRPの使い方,POCTとしての汎用性,標準化と基準範囲といった話題が網羅されています.この大事な検査に対する知識をリフレッシュしていただければ幸いです.
本特集では,その他にも,感染症,膠原病,生活習慣病におけるCRPの使い方,POCTとしての汎用性,標準化と基準範囲といった話題が網羅されています.この大事な検査に対する知識をリフレッシュしていただければ幸いです.
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