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文献概要
今月の特集1 やっぱり大事なCRP
CRPと関連検査のPOCT
著者: 〆谷直人1
所属機関: 1国際医療福祉大学熱海病院臨床検査科
ページ範囲:P.966 - P.971
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●診療所や在宅医療では,リアルタイムに検査結果を得られるPOCTによるC反応性蛋白(CRP)の測定が実施されている.
●診療現場ではCRPの単独測定だけでなく,白血球数(WBC)とCRPを同時測定できるPOCT対応機器も利用されている.
●POCT対応機器・試薬による炎症・感染症関連検査項目〔WBC,CRP,プロカルシトニン(PCT)〕の測定は全血検体で実施できる.
●POCTによる炎症・感染症関連検査は,在宅医療において抗菌薬の処方や病院への搬送の指標として役立つ.
●診療所や在宅医療では,リアルタイムに検査結果を得られるPOCTによるC反応性蛋白(CRP)の測定が実施されている.
●診療現場ではCRPの単独測定だけでなく,白血球数(WBC)とCRPを同時測定できるPOCT対応機器も利用されている.
●POCT対応機器・試薬による炎症・感染症関連検査項目〔WBC,CRP,プロカルシトニン(PCT)〕の測定は全血検体で実施できる.
●POCTによる炎症・感染症関連検査は,在宅医療において抗菌薬の処方や病院への搬送の指標として役立つ.
参考文献
1)日本臨床検査自動化学会(編):付録3.POCTガイドライン 第4版.日臨検自動化会誌 43(Suppl.1):90-93,2018
2)〆谷直人:感染症マーカー.令和元年度(第53回)臨床検査精度管理調査結果報告書,日本医師会,pp161-171,2020
3)稲葉亨,抱章子:白血球数,白血球分画.臨床検査ガイド 2015年改訂版(三橋知明編),文光堂,pp508-511,2015
4)日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会(編):発熱.臨床検査のガイドラインJSLM2015,宇宙堂八木書店,pp111-116,2015
5)Eriksson S, Granström L, Carlström A:The diagnostic value of repetitive preoperative analyses of C-reactive protein and total leucocyte count in patients with suspected acute appendicitis. Scand J Gastroenterol 29:1145-1149,1994
6)堤明人,住田孝之:CRP.臨床検査ガイド 2015年改訂版(三橋知明編),文光堂,pp666-668,2015
7)鈴江純史:小児実地医療においてCRPとWBCを診察時に即時測定する効果と意義.Readout 19:68-73,1999
8)山田俊幸:血清アミロイドA.臨床検査ガイド 2015年改訂版(三橋知明編),文光堂,pp635-636,2015
9)〆谷直人:プロカルシトニン.臨床検査ガイド 2015年改訂版(三橋知明編),文光堂,pp654-656,2015
10)〆谷直人,大場雄吉,〆谷恵子,他:プロカルシトニン測定に関する基礎的及び臨床的検討.臨病理 49:56-60,2001
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