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雑誌詳細

文献概要

今月の特集2 どうする?精度管理

血液細胞形態検査の精度管理

著者: 市村直也1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.988 - P.994

Point

●末梢血液像の目視法には,変動要因の管理に基づく精度保証体制の確立が求められている.

●検査者の正確度管理は全ての細胞種で必要である.一方で,精密度管理の必要性は細胞形態の差異と日常検査の出現頻度によって細胞間で差がある.

●幼若細胞系列の分類は検査者の主観に対する頑健性が弱く,検査者の正確度管理に加えて精密度管理が特に必要である.

●標準画像ライブラリの活用は正確度と精密度の管理に役立つ.

参考文献

1)坂場幸治:血液形態検査の標準化に向けて 学会および技師会の活動.臨検 57:178-187,2013
2)鶴田一人,森沙耶香,川元康嗣,他:血液学的検査.Med Technol 46:1298-1303,2018
3)片桐尚子,山方純子:形態検査における要員教育.臨病理 64:162-167,2016
4)伊藤香澄,大沼沖雄,池端優子:目視法による末梢血液像分類のデータ統一化システムの開発.日臨検自動化会誌 43:427-427,2018
5)三ツ橋雄之:バーチャルスライドの血液形態検査標準化への応用.臨検 57:188-192,2013
6)堀内裕紀,田部陽子:血液像自動分析システムを利用した血液形態検査の標準化.臨検 57:193-201,2013
7)市村直也:顆粒球系幼若細胞分類における内部精度管理.検と技 47:659-662,2019
検定を用いた尿沈渣検査の精度管理.医学検査 48:1370-1374,1999
9)石川義徳:血液形態検査の外部精度管理 ウェブネットワークと自動顕微鏡装置の活用を中心に.日臨検自動化会誌 44:317-317,2019

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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