文献詳細
文献概要
今月の特集1 今さら? 今だから学ぶPCR
扉
著者: 涌井昌俊1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.1141 - P.1141
文献購入ページに移動 PCRの普及によって分子生物学研究は一変し,臨床検査の対象に遺伝子が仲間入りしました.誕生から40年近く経過し,次世代シークエンシングが医療にも導入されている今日では,もはやPCRは古典の域に入りつつあり,“今さら”の感すらあるかもしれません.しかし,コロナ禍のなかで活動の制限や再開の指標としてPCR検査が用いられるようになり,ここにきて医学・医療の範疇を越えて社会に影響力を発揮するという新たな顔をみせています.今だからこそ,この“古典”を学び直すことの意義は大きいと考えて本特集を企画しました.
シンプルな原理ゆえの奥の深さを感じていただくように,PCRの基礎と応用の概要と検査学的課題について第一線の専門家の方々に解説いただきました.PCRについての理解のブラッシュアップにつながると幸いです.よき古典は新しい何かを生み出す力を潜めていることを実感いただければと思います.
シンプルな原理ゆえの奥の深さを感じていただくように,PCRの基礎と応用の概要と検査学的課題について第一線の専門家の方々に解説いただきました.PCRについての理解のブラッシュアップにつながると幸いです.よき古典は新しい何かを生み出す力を潜めていることを実感いただければと思います.
掲載誌情報