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文献概要
今月の特集2 インフルエンザを再考する
季節性インフルエンザの感染対策
著者: 金井信一郎1
所属機関: 1信州大学医学部附属病院感染制御室
ページ範囲:P.1206 - P.1210
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●季節性インフルエンザの感染対策は新型コロナウイルス感染症の対策と共通しており,そのまま使えることが多い.
●外来では有症状者をトリアージできるようにする.インフルエンザの流行前に患者に予防接種を励行する.
●入院患者や面会者の感染症状の有無を確認する.流行期には迅速検査による診断に依存せず,症状から総合的に判断する.抗インフルエンザ薬予防投与について施設内での方針を定めておく.
●流行前に職員の予防接種を行う.インフルエンザ曝露後,罹患時の勤務制限について施設内の方針を定め,順守する.
●季節性インフルエンザの感染対策は新型コロナウイルス感染症の対策と共通しており,そのまま使えることが多い.
●外来では有症状者をトリアージできるようにする.インフルエンザの流行前に患者に予防接種を励行する.
●入院患者や面会者の感染症状の有無を確認する.流行期には迅速検査による診断に依存せず,症状から総合的に判断する.抗インフルエンザ薬予防投与について施設内での方針を定めておく.
●流行前に職員の予防接種を行う.インフルエンザ曝露後,罹患時の勤務制限について施設内の方針を定め,順守する.
参考文献
1)日本感染症学会:一般社団法人日本感染症学会提言 今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて(2020年12月11日一部改定),2020(https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2012_teigen_influenza_covid19.pdf)(最終アクセス:2021年8月10日)
2)日本感染症学会:社団法人日本感染症学会提言2012 インフルエンザ病院内感染対策の考え方について(高齢者施設を含めて),2012(https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/1208_teigen.pdf)(最終アクセス:2021年8月10日)
3)厚生労働省健康局結核感染症課,日本医師会感染症危機管理対策室:インフルエンザ施設内感染予防の手引き(平成25年11月改定),2013(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/tebiki25.pdf)(最終アクセス:2021年8月10日)
4)渡邉真治,中村一哉,藤崎誠一郎,他:卵馴化におけるインフルエンザワクチン(製造)株の抗原性の変化および流行株との抗原性の一致性の評価.IASR 35:269-271,2014(https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2301-iasr/related-articles/related-articles-417/5131-dj4177.html)(最終アクセス:2021年8月10日)
5)厚生労働省医政局地域医療計画課:インフルエンザ及びノロウイルス感染症の院内感染に関する保健所への報告及び相談について(平成27年3月9日),2015(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc1028&dataType=1&pageNo=1)(最終アクセス:2021年8月10日)
6)厚生労働省健康局長,厚生労働省医薬食品局長,厚生労働省雇用均等・児童家庭局長,厚生労働省社会・援護局長,厚生労働省老健局長:社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告について(平成17年2月22日),2005(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/dl/h170222.pdf)(最終アクセス:2021年8月10日
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