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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻11号

2021年11月発行

文献概要

今月の特集2 インフルエンザを再考する

新型インフルエンザ等の感染対策

著者: 倭正也12

所属機関: 1地方独立行政法人りんくう総合医療センター総合内科・感染症内科 2地方独立行政法人りんくう総合医療センター感染症センター

ページ範囲:P.1224 - P.1229

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Point

●新型インフルエンザ等の主な感染経路には,季節性インフルエンザと同様に“飛沫感染”と“接触感染”があります.予防の基本は咳エチケットと正しい手洗いです.

●新型インフルエンザ等の診療体制は,海外発生期〜国内発生早期での指定された医療機関での帰国者・接触者外来から,国内感染期においては一般の医療機関での診察と変わっていきます.

●医療従事者は個人防護具として,サージカルマスク,フェイスシールドあるいはゴーグル,手袋,ガウンを正しく着用する必要があります.

●発生当初は病原性や感染経路に関する情報が限定されていることが想定されるため,空気感染対策(N95マスク)を加えた対応を行うことが望まれます.

参考文献

1)政府広報オンライン:新型インフルエンザの発生に備えて〜一人ひとりができる対策を知っておこう,2018(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201811/2.html)(2021年9月2日)
2)岡部信彦(監),田辺正樹,大曲貴夫(編):医療機関における新型インフルエンザ等対策ミニマム・エッセンシャルズ,南山堂,2014
3)内閣官房新型インフルエンザ等対策室:新型インフルエンザ等対策政府行動計画等(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/keikaku.html)(最終アクセス:2021年9月21日)
4)厚生労働省:医療従事者の皆さんへ 新型インフルエンザ等発生に備えて 医療機関に求められること,2013(https://www.mhlw.go.jp/content/pamphlet131220_01.pdf)(2021年9月2日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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