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増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 一般検査
健康診断で尿蛋白が1+であった場合は,腎臓専門医へのご高診を依頼したほうがよいのでしょうか?
著者: 平石直己1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター検査部
ページ範囲:P.292 - P.293
文献購入ページに移動尿蛋白1+以上は末期腎不全(ESKD)や心血管疾患(CVD)のリスクが上昇する
尿蛋白1+以上の受診者は,−の受診者に比べて末期腎不全(ESKD)に至るリスクのみならず,心血管疾患や総死亡など臨床的に重要なアウトカムリスクが明らかに高いことが,一般住民を対象とした前向き研究をまとめた大規模研究やメタ解析において示されている.さらに,尿蛋白−に比べ,±,1+,2+以上と用量依存性にリスクが高くなることも示されており,推算糸球体濾過値(eGFR)で層別化した解析においても各eGFR群において同様の結果が示されている.
尿蛋白1+以上の受診者は,−の受診者に比べて末期腎不全(ESKD)に至るリスクのみならず,心血管疾患や総死亡など臨床的に重要なアウトカムリスクが明らかに高いことが,一般住民を対象とした前向き研究をまとめた大規模研究やメタ解析において示されている.さらに,尿蛋白−に比べ,±,1+,2+以上と用量依存性にリスクが高くなることも示されており,推算糸球体濾過値(eGFR)で層別化した解析においても各eGFR群において同様の結果が示されている.
参考文献
1)日本腎臓学会(編):エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018,東京医学社,2018
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