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増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 一般検査
尿中リンパ球が増加した場合,どのような病態が考えられますか?
著者: 吉永治代1
所属機関: 1株式会社エスアールエル検査本部派遣統括課
ページ範囲:P.302 - P.303
文献購入ページに移動尿中リンパ球の形態学的特徴
リンパ球の大きさは好中球より小型で,N/C比が高く顆粒成分の少ない単核の細胞像を呈する.
染色性は,Sternheimer染色では核が青色〜青紫色を呈し,生細胞の場合は染色性がやや不良である(図1).必要に応じて,尿沈渣塗抹標本のMay-Grünwald Giemsa染色で細胞の詳細な確認を行う.尿白血球定性検査は陰性である.
リンパ球の大きさは好中球より小型で,N/C比が高く顆粒成分の少ない単核の細胞像を呈する.
染色性は,Sternheimer染色では核が青色〜青紫色を呈し,生細胞の場合は染色性がやや不良である(図1).必要に応じて,尿沈渣塗抹標本のMay-Grünwald Giemsa染色で細胞の詳細な確認を行う.尿白血球定性検査は陰性である.
参考文献
1)津金美和,林哲男,堀田茂,他:生体腎移植早期における尿中リンパの動向.月刊Medical Technology別冊 カラー版 尿沈渣検査症例アトラス,医歯薬出版,pp82-83,2000
2)吉永治代,山口悠樹,水本安岐子,他:乳び尿を呈した同一患者の継続的な検尿から得られた知見.医学検査 68:769-775,2019
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