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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 一般検査

尿中リンパ球が増加した場合,どのような病態が考えられますか?

著者: 吉永治代1

所属機関: 1株式会社エスアールエル検査本部派遣統括課

ページ範囲:P.302 - P.303

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尿中リンパ球の形態学的特徴

 リンパ球の大きさは好中球より小型で,N/C比が高く顆粒成分の少ない単核の細胞像を呈する.

 染色性は,Sternheimer染色では核が青色〜青紫色を呈し,生細胞の場合は染色性がやや不良である(図1).必要に応じて,尿沈渣塗抹標本のMay-Grünwald Giemsa染色で細胞の詳細な確認を行う.尿白血球定性検査は陰性である.

参考文献

1)津金美和,林哲男,堀田茂,他:生体腎移植早期における尿中リンパの動向.月刊Medical Technology別冊 カラー版 尿沈渣検査症例アトラス,医歯薬出版,pp82-83,2000
2)吉永治代,山口悠樹,水本安岐子,他:乳び尿を呈した同一患者の継続的な検尿から得られた知見.医学検査 68:769-775,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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