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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 血液

血液検査でRDWやMPVなどのデータが同時に出てきます.評価方法を教えてください

著者: 竹田知広1 近藤弘1

所属機関: 1関西医療大学保健医療学部臨床検査学科

ページ範囲:P.320 - P.321

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赤血球粒度分布幅(RDW)(図1)

 赤血球粒度分布幅(red cell distribution width:RDW)は赤血球の粒度分布曲線から計測する赤血球容積分布の指標で,赤血球大小不同症では高値を示す.粒度分布曲線は横軸に血球容積,縦軸に血球の相対個数(%)をプロットして平滑化したもので,平均赤血球容積(MCV)が赤血球ヒストグラム全域から算出されるのに対して,RDWは粒度分布曲線の左脚の血小板凝集塊,大血小板,電気的ノイズ,および右脚の凝集赤血球などを除外して計算する.RDWは変動係数(CV)(%)または標準偏差(SD)(fL)で表す.これらには装置の測定原理,報告により差がみられる.

参考文献

1)ベックマン・コールター:血液学分析の最新技術—Dr. Bessman学術講演会より.From Coulter No.1,ベックマン・コールター社,1985
2)近藤弘,田部陽子,小池由佳子,他:6社の基準自動血球分析装置による血球計数と白血球分類の2010,2013,2016年外部精度評価.日検血会誌 20:132-142,2019
3)Briggs C, Machin SJ:Automated platelet analysis. In: Laboratory Hematology Practice (Kottke-Marchant K, Davis B, eds), Wiley-Blackwell, New Jersey, pp48-58, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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