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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 血液

大型血小板が認められた場合の考え方を教えてください

著者: 三ツ橋雄之1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.326 - P.327

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大型血小板とは

 大型血小板とは正常な血小板よりも大きな血小板であり,正常の血小板が直径2〜3μm程度に観察されるのに対し,4μm以上を呈するものである.塗抹標本では赤血球との比較で大きさを評価し,赤血球の直径の約半分である4μmから赤血球大(約8μm)までのものを大血小板,赤血球サイズを超えるものを巨大血小板(giant platelet)と呼ぶことが多い.

 大血小板や巨大血小板はいくつかの先天性疾患や後天性の病態で出現するが,健常人でも少数の大血小板や巨大血小板がみられることがあるため,血小板減少の有無や血小板形態,出血などの臨床症状や検査値異常の有無などを合わせた評価が必要である.

参考文献

●奈良信雄,小山高敏,東克巳,他:最新臨床検査学講座血 血液検査学,医歯薬出版,2016
●Bain BJ:Blood Cells: A Practical Guide, 5th ed, Wiley-Blackwell, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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