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増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 臨床化学
ALPアイソザイム検査で,ALP3型が高値です.原因と解釈について教えてください
著者: 山田将臣1
所属機関: 1浜松医科大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.346 - P.347
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アルカリ性フォスファターゼ(ALP)はAST,LDのように細胞損傷によって遊出し,血清中に増加する酵素ではなく,臓器内での産生増加を機序とし,血清中で上昇する酵素である.さまざまな臓器から産生されるため,総活性が増加した際にはアイソザイム解析を行うことで由来臓器の鑑別につながる.電気泳動により表2に示す通り,5つに分画される.ALP3型は等電点が近いALP2型,高分子ALP5型と易動度が重なるため,ノイラミニダーゼやプロテアーゼ処理により易動度を変化させ,区別する必要がある.
アルカリ性フォスファターゼ(ALP)はAST,LDのように細胞損傷によって遊出し,血清中に増加する酵素ではなく,臓器内での産生増加を機序とし,血清中で上昇する酵素である.さまざまな臓器から産生されるため,総活性が増加した際にはアイソザイム解析を行うことで由来臓器の鑑別につながる.電気泳動により表2に示す通り,5つに分画される.ALP3型は等電点が近いALP2型,高分子ALP5型と易動度が重なるため,ノイラミニダーゼやプロテアーゼ処理により易動度を変化させ,区別する必要がある.
参考文献
●下田綾,前川真人:骨型ALP測定.検と技 42:1382-1388,2014
●菅野剛史:アイソザイムの解析と評価,シスメックス,2005
掲載誌情報