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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 免疫・輸血

免疫グロブリン定量(IgG,IgA,IgM)検査で注意すべきことを教えてください

著者: 井本真由美1

所属機関: 1近畿大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.382 - P.383

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免疫グロブリン測定の臨床的意義

 免疫グロブリンが増加する高γグロブリン血症のうち,モノクローナルに異常増加を認める病態はM蛋白血症と呼ばれる.多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症などの悪性疾患や,良性の状態にあるMGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance)などが含まれる.ポリクローナルに免疫グロブリンが増加する高γグロブリン血症には,慢性感染症,肝硬変,膠原病やIgG4関連疾患がある(表1,21)).

参考文献

1)山田俊幸:臨床検査によるM蛋白血症の診断と評価.臨検 58:1569-1578,2014
m(1)-κ型M蛋白の1例.生物理化学 41:207-210,1997
3)井本真由美,渡辺勝紀,辰巳陽一,他:IgG4関連疾患に認めた総IgGとIgGサブクラス測定値(IgG1〜IgG4総和)との乖離についての考察.臨病理 60:1053-1057,2012
4)井本真由美,山田俊幸,山口逸弘,他:免疫比濁法(turbidimetric immunoassay:TIA)で異常反応が感知されずIgMが偽低値に報告されたIgM型M蛋白血症の一例.臨病理 66:957-961,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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