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増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 免疫・輸血
キャピラリー電気泳動によるM蛋白の検査法について教えてください
著者: 簗瀬直穂美1
所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.384 - P.385
文献購入ページに移動キャピラリー電気泳動(CE)法の可能性
蛋白分画検査はセルロースアセテート膜を支持体とした電気泳動(cellulose acetate membrane electrophoresis:CAEP)法から,キャピラリー電気泳動(capillary electrophoresis:CE)法に移行しつつある.分解能,検出感度に優れるCE法は,単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)のスクリーニングに適している.また,M蛋白量の測定やイムノタイピングによるM蛋白の同定が可能である.
ただし,「多発性骨髄腫の診療指針」1)では治療の判定基準とするM蛋白の検出および消失は免疫固定法(immuno fixation electrophoresis:IFE)で確認すると記載されている.したがって,自治医科大学附属病院臨床検査部でもM蛋白の同定はIFEで検査しているのが現状である.
蛋白分画検査はセルロースアセテート膜を支持体とした電気泳動(cellulose acetate membrane electrophoresis:CAEP)法から,キャピラリー電気泳動(capillary electrophoresis:CE)法に移行しつつある.分解能,検出感度に優れるCE法は,単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)のスクリーニングに適している.また,M蛋白量の測定やイムノタイピングによるM蛋白の同定が可能である.
ただし,「多発性骨髄腫の診療指針」1)では治療の判定基準とするM蛋白の検出および消失は免疫固定法(immuno fixation electrophoresis:IFE)で確認すると記載されている.したがって,自治医科大学附属病院臨床検査部でもM蛋白の同定はIFEで検査しているのが現状である.
参考文献
1)日本骨髄腫学会:治療効果判定.多発性骨髄腫の診療指針 第5版,文光堂,pp33-36,2020
2)江橋正浩,老沼弘俊,日高裕介,他:キャピラリー電気泳動システムにおけるM蛋白算定法.臨病理 64:887-890,2016
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