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増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 免疫・輸血
皮膚筋炎のマーカーが複雑です.ぜひ整理して教えてください
著者: 三枝淳1
所属機関: 1神戸大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.386 - P.387
文献購入ページに移動皮膚筋炎とは
多発性筋炎/皮膚筋炎は,左右対称性の近位筋の筋力低下を主徴とする全身性自己免疫疾患(膠原病)である.特徴的な皮膚症状を伴う場合は皮膚筋炎,伴わない場合は多発性筋炎とされる.筋症状に加えて間質性肺炎,悪性腫瘍の合併がみられることも多く,これらの重症度が予後を左右する.
以前は,皮膚筋炎の診断のために測定可能な自己抗体は抗Jo-1抗体のみであった.しかし,近年はさまざまな筋炎特異的自己抗体が同定されており,抗アミノアシルtRNA合成酵素(ARS)抗体(抗Jo-1抗体を含む),抗MDA5抗体,抗TIF1-γ抗体,抗Mi-2抗体の4つが測定可能となった.これらの自己抗体は,皮膚筋炎の診断に有用であるだけでなく,臨床像と密接に相関することから,皮膚筋炎の分類,合併症および予後の予測,治療方針の決定に極めて有用である.
多発性筋炎/皮膚筋炎は,左右対称性の近位筋の筋力低下を主徴とする全身性自己免疫疾患(膠原病)である.特徴的な皮膚症状を伴う場合は皮膚筋炎,伴わない場合は多発性筋炎とされる.筋症状に加えて間質性肺炎,悪性腫瘍の合併がみられることも多く,これらの重症度が予後を左右する.
以前は,皮膚筋炎の診断のために測定可能な自己抗体は抗Jo-1抗体のみであった.しかし,近年はさまざまな筋炎特異的自己抗体が同定されており,抗アミノアシルtRNA合成酵素(ARS)抗体(抗Jo-1抗体を含む),抗MDA5抗体,抗TIF1-γ抗体,抗Mi-2抗体の4つが測定可能となった.これらの自己抗体は,皮膚筋炎の診断に有用であるだけでなく,臨床像と密接に相関することから,皮膚筋炎の分類,合併症および予後の予測,治療方針の決定に極めて有用である.
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