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増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 免疫・輸血
リウマトイド因子と抗CCP抗体の比較は,今はどうなっていますか?
著者: 本島新司1 中下珠緒1
所属機関: 1湘南藤沢徳洲会病院リウマチ・膠原病・アレルギー科
ページ範囲:P.388 - P.389
文献購入ページに移動それでは,RF測定はどうでもよいか,といわれると,そうではなく,2010年RAの新分類基準(表1)2)でも同等の扱いになっている.理由は,RAにおける感度(陽性率)がほとんど同じであるからである(表2)3,4).しかし,特異度は異なり,RFは85%程度,抗CCP抗体は95%程度である1).そのため,RF陽性ではRA以外の疾患がないか注意すべきである.疾患のない若年者ではRF陽性は5%以下であるが,70歳では25%という報告もある4).変形性膝関節症の75歳高齢者にRFは1/4に陽性になる可能性があり,RAと診断されてしまう可能性があるので注意が必要である.RFも抗CCP抗体もcut-off pointを上げると特異度は上がるが,感度が低下する.
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