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文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 免疫・輸血

クォンティフェロンTB検査(QFT)とTスポット.TB検査(T-SPOT)の違いについて教えてください

著者: 野内英樹1

所属機関: 1公益財団法人結核予防会 複十字病院臨床検査部

ページ範囲:P.392 - P.393

 両者とも結核菌特異抗原に対するインターフェロンγ遊離試験〔interferon(IFN)-gamma release assays:IGRA〕であり,従来,接触者などで結核感染診断に使用されてきたツベルクリン反応検査(tuberculin skin testing:TST)に代わって行われるようになった.BCG接種の影響を受けない特性によって推奨されている1).両者とも図1,2に示すように,陽性コントロール(Mitogen)でIFN-γ産生能を確認しながら,ESAT-6とCFP-10というBCGに存在しない結核菌特異抗原に対するIFN-γ産生を陰性コントロール(Nil)から差し引くことから測定する.しかし,方法の違いでそれぞれ以下の特徴がある.

参考文献

1)日本結核病学会予防委員会:インターフェロンγ遊離試験使用指針.結核 89:717-725,2014
2)野内英樹,他:結核菌特異的インターフェロンγ産生能検査(IGRA)のクォンティフェロンTB検査(QFT)精度管理マニュアル作成とT-スポットTB検査(T-spot TB)の初期経験.結核 89:367,2014
3)Diel R, et al:Negative and positive predictive value of a whole-blood interferon-γ release assay for developing active tuberculosis: an update. Am J Respir Crit Care Med 183:88-95,2011
4)Higuchi K, et al:Relationship between whole-blood interferon-gamma responses and the risk of active tuberculosis. Tuberculosis(Edinb) 88:244-248,2008

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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